きっかけ
私が入社してから1ヶ月ほど経った日、部署のみなさんに歓迎会をしてもらった。
お料理がとても美味しい落ち着いた佇まいのお店。
「深海部長のお気に入りのお店なのよ!今回は部長自ら手配したの。きっと部長はkiyoさんのことがお気に入りなのね。だから今日は部長の隣に座らなきゃだめよ!でも〇〇さんには気を付けて。部長のことが大好きみたいだから(笑)」
そんな風に言われてもどんな顔をして返せばいいのやら。。
歓迎会はとても楽しくて皆さん良い方ばかりで。
いい会社に配属されてよかったと心から思った。
この気持ちはこの会社を去った今でも変わることなく、派遣とか関係なく本当に良くしてもらったなぁと思う。今でも仲良くして下さるかたもいる。
そして二次会もずっと彼の隣に座ってた。というより座らされていた。
お手洗い等で席を外して戻っても「kiyoさんはここへ!」と彼が呼ぶから。
彼のことを大好きだという〇〇さんが少し気にはなったが、特に目を着けられることもなく終始皆笑顔だった。
会がお開きになり、また明日ね~と各々が使う駅の方向へ向かった。
たまたま他に彼と私が使う路線を使う方はおらず、気が付くと二人きり。
「kiyoさん、もし時間が大丈夫なら軽くもう1杯付き合ってくれないかな?」
「はい!お付き合いします!」
この日から彼からたわいもないメールが毎日届くようになった。
仕事の話、家庭の話、学生時代の話、趣味の話。私の事も色々と聞かれ、気が付けば色々なことを話していた。そしてメールの節々から彼の好意は十分に伝わっては来たが、私からそこに触れることはしなかった。
1ヶ月ぐらい経ったある日のこと、突然
「kiyoさん、近いうちに食事に行きませんか?嫌でなければ都合のよい日時を知らせてください。」
食事だけ、食事だけ。
上司と部下で食事に行くことだってある。
冷静に冷静に。
自分にそう言い聞かせながらも心はドキドキ。
その後も何度か二人で訪れている素敵なイタリア料理店。
この日は緊張のあまり何を食べたかもあまり覚えておらず、別の機会に行った時に思わず、
「こんなに美味しいお料理は初めてー!」と喜んだ私に、彼は
「これを食べさせたくて一番最初にこのお店を選んだのに覚えていないだなんて!
でもkiyoのそんなところが可愛くてたまらない。何と言ってもこの俺が人生で初めて一目惚れをしたkiyoだからな。」
と笑ってた。
こうして私達のSweet seasonが始った。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。